子どもの習い事、どれくらいお金がかかる?
子どもの習い事を始めるときに多くの家庭が悩むのが「お金のこと」。
月謝だけでなく、入会金や教材費、追加のイベント費用など、トータルで見ると意外と負担が大きくなりがちです。
まずは平均的な費用感を知ることから始めましょう。
- 子どもの習い事、どれくらいお金がかかる?
- 習い事費用の平均相場をチェック
- 人気の習い事別|月謝・追加費用を比較表で確認
- 年齢別|かかる費用と傾向の違い
- 家計にやさしい習い事の選び方
- 助成制度や費用軽減の工夫も活用しよう
- まとめ|「続けられる費用感」が習い事選びのカギ
習い事費用の平均相場をチェック
一般的な月謝は1つあたり5,000〜10,000円ほど。
入会時には5,000〜20,000円の初期費用がかかるケースが多く、年間トータルでは10万円〜30万円程度になることも珍しくありません。
文部科学省や民間の調査では、小学生1人あたりの年間習い事費用は約15〜20万円とされています。
2つ以上掛け持ちしている家庭も多く、実際には30万円を超える場合もあります。
人気の習い事別|月謝・追加費用を比較表で確認
習い事 | 月謝の目安 | 初期・追加費用の例 |
---|---|---|
スイミング | 6,000〜8,000円 | 水着・キャップ・進級テスト代など |
ピアノ | 7,000〜10,000円 | 教材費・発表会費・楽器購入代 |
英会話 | 8,000〜12,000円 | 教材費・年会費・外国人講師の料金差 |
学習塾 | 10,000〜20,000円 | テキスト代・模試代・講習費 |
プログラミング | 8,000〜15,000円 | PC費・ソフト代・教材代 |
特にピアノや学習塾では、月謝以外の追加費用が高額になりやすい傾向があります。
年間スケジュールを把握しておくことで、家計への負担を予測しやすくなります。
年齢別|かかる費用と傾向の違い
年齢層 | 習い事の特徴 | 平均費用の傾向 |
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幼児(3〜5歳) | リトミック・体操など遊び要素強め | 月5,000〜7,000円台が中心 |
小学生 | 学習系・運動系・音楽系が増加 | 月8,000〜12,000円が主流 |
中学生 | 学習塾・受験対策が中心に | 月10,000円以上が多数 |
学年が上がるにつれて専門的な内容になるため、費用も上昇傾向に。
中学生では塾通いが本格化し、家庭の教育費全体に大きな影響を与えます。
家計にやさしい習い事の選び方
- 体験レッスンで継続の可能性を見極める
- 月1万円以内で収まるような選択肢に絞る
- 同じ教室・曜日で兄弟の送迎負担を軽減
- 自宅学習やオンラインで代用する方法も検討
「始めてみたけど子どもが続かなかった…」
という声も多いため、始める前の見極めがとても重要です。
短期間で辞めると費用面のロスが大きくなります。
助成制度や費用軽減の工夫も活用しよう
習い事の費用が気になる家庭でも、自治体による支援制度や安価な代替手段を上手に活用することで、経済的な負担をぐっと抑えることが可能です。
- 自治体の「習い事助成」「塾代助成」制度を活用
- 公民館・児童館・NPO主催の講座なら1回500円以下も
- オンライン習い事は送迎不要で月額料金も安価
大阪市の助成制度の場合
大阪市では中学生を対象に「塾代助成事業」を行っており、月額最大1万円の助成を受けることができます。
月謝1万5,000円の学習塾に通った場合
助成を受ければ実質の自己負担は5,000円
年間で計算すると12万円の助成となり、非常に大きな家計支援となります。
東京都品川区の助成制度の場合
品川区では「子どもの習いごと・文化芸術体験活動支援事業」として、小学1〜3年生を対象に年間上限2万円までの助成金が用意されています。
月謝6,000円のピアノ教室に年10ヶ月通った場合
合計6万円の費用のうち2万円が助成され、実質4万円の負担で済みます。
このように、地域によっては年間数万円単位の節約ができる制度もあり、家計の大きな味方になります。
まずはお住まいの自治体の公式サイトで「習い事 助成」などと検索してみましょう。
まとめ|「続けられる費用感」が習い事選びのカギ
子どもの興味や将来の力を育む習い事。けれど無理をして通わせると、子どもにも親にも負担になります。
平均費用や助成制度を知り、無理のない範囲で選ぶことが、長く続けるための第一歩です。