仕事復帰や育児と両立する生活を考えたとき、保育園に通わせる時期や費用はとても大きな関心ごとになります。
特に、まだ年齢が低いうちから預ける場合、「どの保育園を選ぶべきか」「費用はどれくらいかかるのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、保育園の種類ごとの費用や特徴、年齢別の入園事情をわかりやすく解説します。
家計や働き方に合った選択ができるよう、選び方のポイントもあわせてご紹介します。
- 保育園の種類と特徴|認可・認可外・企業主導型とは
- 年齢別に見る入園の特徴と費用感|0歳・1歳・2歳でどう違う?
- 0歳児の保育料は本当に高い?その理由と実態
- 保育園タイプ別の費用比較|年齢・補助制度までまるっと解説
- 選び方のポイント|費用だけじゃない保育園選び
- まとめ|家計と働き方のバランスで選ぶのが正解
保育園の種類と特徴|認可・認可外・企業主導型とは
保育園には大きく分けて
「認可保育園」
「認可外保育園」
「企業主導型保育園」
の3つのタイプがあります。
それぞれの保育園は、費用や預かり時間、入りやすさ、サービス内容に大きな違いがあります。
認可保育園|費用を抑えたい家庭に人気
- 自治体が定めた基準(施設・職員・保育時間など)を満たして運営
- 保育料は世帯年収で決定(約3〜5万円が相場)
- 給食・おやつ込み、保育時間も比較的長め
- 人気が高く、特に1歳児は入園倍率が高い
認可外保育園|選びやすさ重視なら視野に入れたい選択肢
- 独自運営で、園ごとに保育内容や雰囲気が異なる
- 月6〜8万円程度と割高になりやすい
- 定員に余裕がある園も多く、比較的入りやすい
- 給食やおむつ対応などのサービスは園による
企業主導型保育園|共働き家庭にうれしい柔軟さ
- 企業が設置・運営する保育園(誰でも利用できる園も増加中)
- 保育料は認可並みに抑えられることが多く、月3〜5万円が目安
- 預かり時間が長く、延長保育も利用しやすい
- 比較的小規模で、アットホームな園も多い
こうした園の種類による違いは、単なる料金差だけではありません。
通園のしやすさや保育方針との相性、預けたい時期の空き状況などもふまえて比較することが大切です。
特に低年齢で預ける場合は、体調不良時の対応や家庭のサポート体制も意識しておきたいポイントです。
年齢別に見る入園の特徴と費用感|0歳・1歳・2歳でどう違う?
0歳での入園
- 育休明けのタイミングで入園する家庭が多い(4月入園が主流)
- 保育料は月3〜5万円が目安
- 入園倍率は比較的低め(0歳枠が少ない一方で希望者も限られる)
- 子どもが月齢の低い時期なので、体調不良による欠席も多い
1歳での入園
- 育休を1年取得した後の復帰タイミング
- 最も人気が高く、入園倍率は非常に高い(激戦区)
- 保育料は0歳とほぼ同じ(月3〜5万円)
- 子どもは少し成長していて、保育に慣れやすい面も
2歳での入園
- 育休を2年取得、または在宅勤務や一時保育でしのいできた家庭
- 定員が少なくなるため、希望の園に入れないケースが多い
- 費用は変わらず月3〜5万円程度が相場
- 子どもは言葉も増え、集団生活への順応も早い傾向
年齢が上がるほど保育園に慣れやすい一方で、入園のハードルは高くなります。
特に1歳児クラスは非常に人気が高く、希望する園に入れないことも。
0歳入園なら負担はあるものの、入園しやすいという現実的なメリットもあります。
0歳児の保育料は本当に高い?その理由と実態
年齢で保育料が決まるわけではありませんが、実際に0歳で入園する家庭では「思ったより高い」と感じることが多いようです。
その理由は、制度と保育の実態にあります。
認可保育園の場合:収入によって決まるが「無償化対象外」
認可保育園の保育料は世帯収入(住民税)によって決まりますが、0〜2歳児は「幼児教育・保育の無償化」の対象外。
そのため、同じ収入でも3歳以上になるまで保育料が満額発生し、家計負担が重くなりやすいのです。
認可外・企業主導型保育園の場合:年齢別料金が一般的
この2つのタイプでは、年齢が低いほど保育に手間がかかるため、月額保育料も高めに設定される傾向があります。
0歳児は6〜8万円ほど、1歳で5.5〜7万円、2歳で5〜6.5万円程度が相場です。
「0歳だから高い」のではなく、補助制度が効かないことや、手厚い保育が必要なことが費用を押し上げる理由といえるでしょう。
保育園タイプ別の費用比較|年齢・補助制度までまるっと解説
比較項目 | 認可保育園 | 認可外保育園 | 企業主導型保育園 |
---|---|---|---|
0歳児の保育料 | 月3〜5万円(収入で変動) | 月6〜8万円(園により異なる) | 月3〜5万円(認可並み) |
1歳児の保育料 | 月3〜5万円(同上) | 月5.5〜7万円 | 月3〜5万円(同上) |
2歳児の保育料 | 月3〜5万円(同上) | 月5〜6.5万円 | 月3〜5万円(同上) |
3歳児の保育料 | 保育料全額無償(給食費は別途) | 月2.57万円まで補助(条件あり) | 保育料全額無償(給食費別途) |
給食・おやつ | あり(保育料に含まれることが多い) | 園による | あり(保育料に含まれることが多い) |
預かり時間 | 8〜11時間程度 | 園により異なる | 比較的長め(延長保育あり) |
空き状況 | 地域差あり(1歳が最も激戦) | 比較的入りやすい | 空きあり・増加傾向 |
補助制度の特徴 | 3歳から保育料全額無償化(全国一律) | 条件を満たせば月2.57万円まで補助 | 3歳から認可同等の無償化適用 |
3歳以降は無償化制度の影響で費用負担が大きく下がりますが、それ以前の年齢では家庭の所得や園の運営形態によって保育料が大きく変わります。
各園の補助制度の有無も必ず確認しておきましょう。
選び方のポイント|費用だけじゃない保育園選び
- 通園距離や送迎手段:毎日のことなので、無理なく通えるかを最優先に。
- 預かり時間と働き方の相性:時短勤務かフルタイムかで必要な保育時間は変わります。
- 園の保育方針・雰囲気:教育重視型か、のびのび系か。見学できるなら先生や子どもの様子を観察して。
- 家庭のサポート体制:祖父母の協力や在宅勤務など、急なお迎え時の対応力も大事です。
費用が安くても預けづらかったり、保育時間が合わなかったりする園では、かえってストレスが増してしまうこともあります。
希望条件に優先順位をつけながら選ぶのがコツです。
まとめ|家計と働き方のバランスで選ぶのが正解
保育園の種類や年齢によって、費用も特徴も大きく異なります。
「安いから認可」「入りやすいから認可外」といった単純な選び方ではなく、家計・働き方・サポート体制・預けやすさを総合的に見て判断するのが後悔しないポイントです。
焦らず、でも早めに。 自分たちの暮らしに合った保育園選びで、納得のいく毎日をスタートさせましょう。