育休中に「お金の準備」が大切な理由
育休中は手当が支給されているとはいえ、出費が増える時期。
特に保育園入園が近づくと、通園グッズや衣類、衛生用品などの準備で思わぬ出費が重なります。
さらに復職直前は忙しくなりがちなので、「何をどれだけ買うのか」「どこにどんな費用がかかるのか」を事前に把握しておくと安心です。
また、保育園の種類や子どもの年齢によって必要なものも大きく異なります。
だからこそ、今のうちに“準備すべき出費”を洗い出しておくことが、時間とお金の両面で余裕を生むカギになります。
- 育休中に「お金の準備」が大切な理由
- 保育園のタイプ別|かかるお金の違いとは?
- 共通でかかる入園準備費用の目安
- 年齢別|保育園入園前にかかる出費リスト
- 費用を抑える工夫と購入タイミング
- まとめ|保育園タイプと年齢で費用は大きく変わる
保育園のタイプ別|かかるお金の違いとは?
保育園の種類 | 保育料(月額) | 入園準備 | その他の費用 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
公立認可 | 所得に応じて自治体決定 | 最低限でOK | 少なめ | 地域によっては枠が狭い |
私立認可 | 公立と同様 | やや多め | 制服・教材費が発生しやすい | 設備や教育方針が独自 |
認可外 | 園独自に設定(高め) | 指定品多い | 入園金・延長料など高額に | 柔軟な預かり時間が強み |
企業主導型 | 園ごとに異なる(補助あり) | 認可外に近い | 給食費・教材費が必要な園も | 入園しやすく共働きに人気 |
保育料自体は「認可保育園」であれば公立・私立を問わず、自治体の基準で決まるため所得に応じて同額です。
しかし、「その他の費用」や「入園準備品」の量に差が出やすく、特に私立や認可外・企業主導型保育園では独自のルールや指定アイテムがあるため、初期費用が高くなる傾向があります。
公立認可保育園
公立の認可園は、入園準備が最小限で済むのが特徴です。
通園バッグやお昼寝布団も自由なデザインでよい場合が多く、家庭の裁量に任される範囲が広め。
そのため、初期費用も比較的抑えられます。
私立認可保育園
保育料は公立と変わりませんが、園指定の制服や体操服、教材などが必要になることも。
園の教育方針や設備が充実している代わりに、初期費用が1万円〜3万円程度上乗せになる場合があります。
認可外保育園
認可基準を満たしていない分、保育料は高めで自由設定。
月額5万円〜10万円超になるケースもあり、入園金や給食費、延長保育料もすべて実費です。
加えて、準備物や衛生管理に厳しいルールを持つ園もあります。
企業主導型保育園
企業が運営主体となる保育園で、保育料は認可外と同じく園ごとに差があります。
ただし、企業の補助や国の支援制度で費用負担が軽減されることもあり、条件次第ではコストパフォーマンスが高いと感じられるケースも。
共通でかかる入園準備費用の目安
項目 | 金額の目安 | 備考 |
---|---|---|
着替え・肌着類 | 5,000〜10,000円 | 園によっては1日3セット必要な場合も |
お昼寝布団セット | 5,000〜8,000円 | 指定サイズ・柄が決まっていることも |
名前つけグッズ | 1,000〜2,000円 | スタンプ・アイロンシールが便利 |
バッグ・靴・帽子類 | 3,000〜6,000円 | 園指定の可能性あり/自宅洗いOKが望ましい |
入園時に求められるアイテムはすべて「最低2セット以上」揃えることが前提になります。
これは、汚れたときや洗濯が間に合わないときのための“洗い替え”を確保しておく必要があるからです。
また、名前つけ作業も思った以上に手間がかかるため、事前にまとめて準備しておくと安心です。
サブスク導入園なら準備不要な場合も
サービス名 | 月額目安 | 内容 |
---|---|---|
おむつ使い放題 | 約2,000〜3,000円 | 園で一括管理。記名・持参なしでOK |
お昼寝布団レンタル | 約1,000〜2,000円 | 洗濯・保管も園が担当 |
衣類クリーニング付き | 約5,000円前後 | 着替えの洗濯や保管を園で代行する園もあり |
これらのサービスがある園では、入園準備の出費や手間が大幅に軽減されます。
特におむつの記名や布団の持ち帰りが不要になることで、毎日の負担がグッと楽になると感じるママ・パパが多数。
園のパンフレットや説明会で導入状況を確認し、購入の判断をすることが大切です。
年齢別|保育園入園前にかかる出費リスト
0歳児クラスに入園する場合
- 哺乳瓶・粉ミルク
- スタイ(1日3〜5枚)
- 着替え・肌着(1日2セット以上)
- おむつ・おしりふき(記名対応)
- お昼寝布団セット
0歳児は生活の大半を食事・睡眠・排泄で過ごすため、衛生用品や肌に触れるもののストックが特に重要です。
スタイや着替えは、よだれや吐き戻しで何度も交換が必要になるため、洗い替えを多めに確保するのがおすすめです。
1歳児クラスに入園する場合
- 歩行用の靴
- レインコート・傘
- トレーニングパンツやおむつ
- 食事用エプロン・マグ・水筒
- 通園用リュックや着替え袋
1歳を過ぎると自立の動きが増え、歩行や食事が本格化します。
特にトイトレが始まっている場合は、漏れやすさを想定して着替え・パンツ類を多めに準備しておくと安心です。
2歳児クラスに入園する場合
- 自分で着脱しやすい服
- 下着類(トレパン卒業後用)
- お箸・スプーン・フォークなどの練習セット
- ループタオル・ハンカチ類
- 通園用リュック・支度用ポーチ
2歳児は自立支援が本格化するタイミングで、園でも「自分でできること」に重点を置かれるようになります。
子ども自身が扱いやすい服や道具を選ぶことがポイントです。
費用を抑える工夫と購入タイミング
工夫の内容 | ポイント |
---|---|
おさがり・地域の譲渡会を活用 | 無料または格安で必要アイテムが手に入る |
フリマアプリで状態のよい中古品を探す | ミルク・衣類など未使用品も多い |
名入れグッズはセット購入・セール狙い | ネット限定の割引・送料無料を活用 |
園の説明会まで待つ | 買い直し防止になるため効率的 |
入園準備では「買ったけど園の指定と違った」という失敗も多いため、説明会を待ってから購入するのが安心です。
また、おさがりやフリマアプリを上手に使えば、出費を半分以下に抑えられることもあります。
まとめ|保育園タイプと年齢で費用は大きく変わる
保育園の入園準備にかかる費用は、「保育園の種類」「子どもの年齢」「園ごとのルール」によって大きく変動します。
公立・私立・認可外・企業主導型での初期費用の差、さらに0歳〜2歳で必要なアイテムの違いを事前に知っておくことで、無駄な出費や買い直しを防げます。
また、共通で必要になる布団やおむつなども、サブスク導入園では購入しなくて済む場合もあります。こうした園の特徴を把握しておけば、「準備しなくていいもの」も見えてくるので、結果的に出費も手間も抑えられます。
最後に大切なのは、「焦って全部を揃えようとしないこと」。
園の説明会や配布資料をしっかり確認して、必要なものを“必要な分だけ”準備することが、安心スタートへの一歩になります。