「どうしてこんなに怒ってばかりなんだろう…」
子育てをしていると、そんな自分にモヤモヤすることってありますよね。
アドラー式子育ては、叱るでも褒めるでもなく“勇気づけ”を軸に、親子が対等な関係を築いていく考え方です。
この記事では、アドラー心理学に基づいた育児のポイントと、今日から実践できる具体例をわかりやすくまとめました。
がんばりすぎない子育てのヒント、見つけてみませんか?
- アドラー心理学に基づいた子育てとは
- アドラー式子育ての3つの基本原則
- 実践!アドラー式子育ての具体例
- よくある誤解と注意点
- こんな家庭におすすめ!アドラー式の適性チェック
- 続けるためのコツと学び方
- まとめ|アドラー式子育てで親子がもっと笑顔に
アドラー心理学に基づいた子育てとは
アドラー心理学とは、オーストリアの心理学者アルフレッド・アドラーが提唱した「個人心理学」に基づく考え方で、“すべての悩みは対人関係にある”という視点が特徴です。
この理論は子育てにも応用でき、「親も子どもも対等な関係を築く」「叱らずに勇気づける」といった姿勢が求められます。
つまり、子どもをコントロールするのではなく、子ども自身が「どう生きたいか」を尊重する関わり方です。
アドラー式子育ての3つの基本原則
叱らない・褒めない「勇気づけ」
アドラー式では、「叱る」や「褒める」は上から目線の行動とされ、代わりに「勇気づけ」が重視されます。
たとえば、「えらいね」ではなく「頑張っていたね」と事実に目を向けることで、子どもが自分の価値を自分で認められるようになります。
対等な関係性を築く
親子といえども、一人の人間同士。アドラー式では、命令や指示よりも「提案」や「相談」が基本スタンスです。
「靴を片づけて」ではなく「片づけてくれると助かるな」と伝えることで、子どもが自発的に動くようになります。
目的論で行動を捉える
アドラー心理学では「人は目的を持って行動する」と考えます。
たとえば、子どもが泣くのは「困っていることを伝えたい」「注目してほしい」などの目的があるから。
行動の裏にある目的に目を向けることで、感情的にならず冷静に対応できるようになります。
実践!アドラー式子育ての具体例
イヤイヤ期の対応例
3歳前後の子どもはイヤイヤ期を迎えることが多いですよね。
何を言っても「イヤイヤ」と返されるばかり…
子どもがイヤイヤしているとママパパもどうしてよいかわかりませんよね。
アドラー式では、「否定せず受け止める」+「選択肢を与える」対応が効果的です。
「行きたくないのね。じゃあ、5分後に行く?それとも10分後?」と、子どもの意思を尊重しつつ方向づけができます。
まずは試しに子どもの意思を受け止めてみましょう。
勉強・片づけをやらないときの声かけ
勉強を促す際は「学校で何かあったの?」と背景に寄り添いながら、「終わったら一緒に遊ぼうか」と行動の後に楽しみを用意するのも効果的です。
散らかったおもちゃを一緒に片付けるのも効果的です。
兄弟げんかの仲裁法
兄弟げんかの仲裁は骨が折れますよね…
アドラー式では「どちらが悪いか」を決めず、それぞれの気持ちに共感してから「どうしたら仲良くできるかな?」と子どもに考えさせます。
アドラー式子育てが日々の子育てに取り入れられる想像がついたと思いますが、より深く理解するためによくある誤解と注意点をお伝えします。
よくある誤解と注意点
「褒めない=無関心」ではない
「頑張っていたね」
「自分で考えたんだね」
と事実や努力を伝えることが、深い信頼関係につながります。
放任とは違う「尊重」の意味
「叱らない=放任」ではありません。
ルールを伝え、枠組みを作ることも必要です。
「みんなが気持ちよく過ごせるためのルール」を一緒に作るアプローチがとられます。
こんな家庭におすすめ!アドラー式の適性チェック
- 子どもの自己肯定感を育てたい
- 毎日つい怒ってしまって自己嫌悪
- 子どもとどう関わればいいか分からない
- 家族の雰囲気をもっと穏やかにしたい
このような悩みを持つ方にこそ、アドラー式の考え方はぴったりです。
続けるためのコツと学び方
毎日の中でできる小さな実践
まずは「事実を伝える声かけ」や「選択肢を与える」など、小さな1歩から始めましょう。
失敗しても大丈夫。気づいたときに軌道修正すればOKです。
書籍・講座・コミュニティ活用法
アドラー式子育てに関する書籍や講座、SNSでの親同士のコミュニティも充実しています。
おすすめ書籍:
- 『子育ての勇気』(岸見一郎)
- 『嫌われる勇気』シリーズ
実践者の声を聞くことで、日々の育児に勇気をもらえるはずです。
まとめ|アドラー式子育てで親子がもっと笑顔に
アドラー式子育ては、「叱らない」「褒めない」「対等な関係を築く」という一見むずかしそうな方針の中に、深い愛情と信頼が込められています。
完璧を目指さず、少しずつでいい。毎日の関わりの中で、親も子も笑顔になれる関係を育んでいきましょう。